調査の基本!尾行の基礎テクニック

調査ターゲットを追跡して、行動や行き先などを確認する調査のことを尾行調査といいます。

「尾行」は探偵の調査テクニックの中でも最もシンプルで古典的な調査手法ですが、確実性が高いテクニックでもあるため、あらゆる依頼で用いられるテクニックです。

調査ターゲットの行動を確実に調査するためには、探偵が自らの目で事実を確認することができる尾行調査が最も確実で効果的な調査方法になります。

探偵の第一歩は尾行テクニックを身に着けることからスタートするといわれるほどですが、たとえテクニックを身に着けたとしても、コツをつかんでターゲットにばれないように尾行調査ができるようになるまでは、長い時間と経験が必要になります。

尾行はシンプルな調査方法のため、一見非常に簡単で単純そうに見えますが、探偵自らが調査ターゲットの視界に入る可能性があるため、非常にリスクの高い方法でもあります。

基本的な技術を身に着けないまま尾行調査を実行しようとすると、あっという間に調査ターゲットを見失ってしまい、調査不能に陥ってしまいます。

尾行の基本

尾行の基本は、ターゲットと付かず離れずある程度の距離を保って追跡することです。

ターゲットを見失わないように距離を詰め過ぎてしまうと、不信感を感じて振り返った時に尾行がばれてしまいますし、人通りが少ない所では目立ちすぎてしまいます。

かといってターゲットとの距離を開けすぎてしまうと、ターゲットを見失ってしまう可能性が高まりますし、信号や曲がり角で後を追い切れず、追跡不能になってしまいます。

尾行ターゲットとの距離は、20〜25メートル程度が理想の間合いです。この距離ならターゲットを確実に捕捉できますし、信号や曲がり角でも追跡を中断されることなくすばやく後を追うことができます。

プロの探偵の尾行とは

プロの探偵は、尾行調査を複数人で行います。例えば一人が後方のポジションから追跡し、もう一人は道を挟んだ反対側で平行の位置をキープして追跡します。

複数の調査員で尾行調査を行えば、ターゲットを見失う可能性は大きく低下します。信号を渡ったり、建物の中に入るなどしたときは、素早く尾行のポジションチェンジをして、適切な距離をキープしたまま尾行を続行します。

繁華街での追跡であれば、車やバイクを利用することもあります。交通量の少ないエリアでは目立ってしまうので車両による尾行は行われませんが、ターゲットがバスやタクシーで移動しても速やかに追跡できるというメリットがあります。撮影機材の運搬にも便利なので、前線基地のように車両を利用することも珍しくありません。

個人で尾行調査を行う場合、深追いは禁物です。ターゲットにばれていないからと油断していると、ついつい適性距離を保つのを忘れて接近してしまいがちです。

尾行をしていることが相手にばれてしまうと、トラブルの原因になってしまいます。特に顔見知りを尾行する時は、十分に注意してください。

尾行のコツ

素人の方がよく間違えて行ってしまうのは、見失うことを恐れるあまり調査対象者のことをじっと見つめてしまう、という失敗です。

調査対象者にのみ視線を集中させてしまった場合、万一調査対象者が背後に不信を感じて振り返ってしまった時に、視線がばっちりあってしまいます。

仮に調査員と調査ターゲットが顔見知りだと、この時点で尾行がばれてしまいトラブルになってしまいかねません。探偵の調査では通常は顔見知りではないため即トラブルになることはありませんが、不審に思われると尾行がやりづらくなってしまうのは確実です。

尾行調査を行う時は調査ターゲットに視線を集中させるのではなく、常に視界の中心からややずれた位置に姿を収めるように視界を保つのがコツです。

視界の中央に調査ターゲットを収めるのではなく、あくまでも見失わない範囲で視界の端に調査ターゲットの姿をキープしておきましょう。

このような位置に視線を保っておけば、調査対象者が振り向いたり引き返すようなことがあったとしても、視線が合ってしまう心配もいりませんし、周囲の状況を確認しながら尾行を行うことができます。

周囲の確認を怠ると、交通事故などの危険も高まってしまいますし、調査ターゲットの行動変化を事前に予測することができません。

駅の近くだから電車に乗るかもしれない、店があるから買い物をするかもしれない等、常に調査対象者の行動を先読みしながら尾行を行うことができますから、不意に行動に変化があった時も見失う確率が低くなります。