昔から探偵には七つ道具があるという
かなり以前、数十年前に何かで読んだ事があるがまるっきり漫画の世界であった。
探偵としての必需品であったメモ帳と筆記用具、地図帳、付け髭、カツラ、メガネなどの変装セット、カメラも大型と小型の2種類に望遠レンズや広角レンズなどの交換レンズ、更に三脚などのカメラセット、懐中電灯、トランシーバーとそれに付随するイヤホンやマイク、盗聴器にラジオカセットと集音マイク、コンクリートマイクの代わりなのであろう聴診器、多分盗聴器などをつけるためのドライバーセットやペンチなどの工具類、一番笑えたのが水に溶ける紙や特殊なインクで書いた文字が見えないが何かを吹き付けると文字が浮き出すマジックペンなどなど。確かに数十年前でも実際の探偵が探偵グッズとして活躍したものは多々ある。
大型や小型のカメラと望遠や広角などの交換レンズ、トランシーバーや地図帳などは最たるものであった。
カメラは時として隠し撮りしたり、望遠撮影したりと用途が様々でその都度、レンズを交換したり、明るさによってフィルムを交換したりして撮影していた。
トランシーバーなどの無線機は表と裏側、道の端と端で挟んで張り込んでいる際にトランシーバーが無いと表に出てきても裏で張り込んでいる仲間に教えられない。教えに行っている間に見逃してしまっては調査にならない。おいてきぼりは当たり前の状況であった。
それが難なく伝わるのである。更に車の無線ともやり合え、距離も更に遠くにとばせる無線機も購入したりした。
尾行調査の現場に出る探偵はトランシーバーを装着、カメラとフィルムのセットや地図帳などを入れた重たいバックを持ち、まるで戦場カメラマンなりの重装備をして尾行、張り込みをしていたのが懐かしい。尾行対象者に走られでもしたら最悪、地獄を見る事となる。
現在の七つ道具としては望遠の効く小型カメラやビデオカメラ、軽量小型化していて更にフィルムを持ち歩き交換しなくなったのが大大大進歩である。
トランシーバーや録音機、地図帳の代わりにスマートフォン機能で賄え、全てが進歩している。ましてGPS検索機
能も充実し始めている。
現状、小型カメラか小型ビデオカメラとスマートフォンがあれば殆ど探偵業務に支障のない時代となった。更にスマートフォンのカメラ機能がもっと充実すれば小型カメラやビデオも不必要になるかもしれない。でもそんなに遠い時代とは思えなくなってきた。
探偵がスマートフォン1つ持って現場に向かう。なんて言う事も。